主役交代ゼネコンから職人へ


日経の記事で鹿島建設が内外装職人を育成するという記事があったが

確か以前にも大林やその他ゼネコンでも同じような動きがあった

今更になって天下のゼネコンが職人を育成することに違和感を感じるのは私だけだろうか、高度成長期に一気に巨大化したゼネコンが自社職人を持たずに

即ちリスクを取らずして第一下請けまたは第二下請けに現場作業者を押し付け

今更になって人員確保ができず右往左往している

建設業の職人不足は1990年代後半から始まった処遇悪化が原因であり。それを招いたのは、重層下請け構造によるゼネコンの下請けたたき。

かつては3K職場でも高い給料が稼げるのが魅力だったが、時代は変わり建設現場への若年層の入職率が一気に低下し、高齢化が加速していったのだが

バカじゃ有るまいしそんなことは火をみるほど明らかであったはずである

 

天下の大手ゼネコンは職人を育成することは可能なのだろうか

「現場を進めること」とその「人員を教育する」ことは全く持って別のノウハウが必要であり、そう考えた際にゼネコンは職人を教育することは出来ないというしかないのである。

そもそもが現在に至るまで第一第二下請けと良好な関係を気付いていれば今更自社で職人を育成せずとも確保できたのだが実際はそうではなかったというところが非常に痛い

 

これからの建設業のニーズは

弊社がコアコンピタンスの一つに位置付けている職人教育は時代のニーズに合致していると信じている。

一つの事業所で自社職人(職長級)を10人以上雇用している同業者を私は知らない、私たちが目指すものは社会のニーズに沿ったもので尚且つ私たちにしかできないこと、まさに職人教育ではないだろうか。

日本人外国人問わずリーダーシップを発揮出来る職人を育成することこそがこれからの日本の建設業に必要であると思う。

 

なぜゼネコンは職人教育ができなかったのか

私は16の頃から現場に入り感じてきたことなのだが

誤解を恐れずに言うと職人に常識は通用しないと思うところがあり、私たちの時代はそもそも『親の言うことを聞けず人の言うことも聞けない』ような一匹狼的な人間が職人の世界に足を踏み入れるのであったがそのような人種を今更教育することは至難の技でありしかも現場の底辺を知らないゼネコンの監督レベルがどうにか出来るレベルでは無い、本当に教育をしたいのであれば現場の雑用 雑巾がけのような事から始め職人というものを心身ともに理解しない限り難しいのでは無いだろうか

実はタイムリーな話なのだが今日、現場で一人のベトナム実習生に将来について聞いたところ『僕は現場に向いていない』と言っていた。

そこで将来は何になると問うと人を使い塗装の会社をしたいと言っていた

一見矛盾しているようだがこれこそが職人世界の本質をついている

要するに、職人を使う会社をするには職人をしないとリーダーシップを発揮できないと肌で感じている、いたってシンプルである、もちろん全ての業界がそうであるとは思っていないけれどもこの職人の世界は少なくともそうである。

なぜなら建設業ほど歴史があり需要もある業界であるにもかかわらず

なぜか、自社の職人を育成し大きくなった会社が無いということは

即ちそういう事では無いだろうか

もしくは、この建設業の構造自体がどこか間違っているという事なのか

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